海外電気事業短信
英国:セントリカ、系統接続待ちプロジェクト計62GWが実現不透明
- 海外電力調査会 トップ
- 世界の電気事業の動き
- 海外電気事業短信
- 英国:セントリカ、系統接続待ちプロジェクト計62GWが実現不透明
- 2023-10-24
-
- 欧州
- エネルギー一般・政策
英国のエネルギー大手Centricaは2023年10月24日、同国で近年問題となっている系統接続待ち発電プロジェクトの増加に関するレポートを発表した。これによると、送電系統への接続待ちとなっているプロジェクトの総容量は約371GWに上り、うち約114GWは2029年までの接続見通しが立っている一方、約62GWは資金未調達や土地使用権および計画承認が未取得であるなど、実現性が不透明なまま申請が行われている状態となっている。現行のルールでは系統接続の審査は申請順に進められていることから、報告書は、審査プロセスを滞らせている実現性が不透明なプロジェクトが順番から除外される必要があると指摘している。一方、規制機関のガス・電力市場局(OFGEM)は、接続審査ルールの変更案(CMP376)を検討中であり、11月10日までに検討結果を発表すると見られている。同変更案では、接続申請中のプロジェクトが土地使用権の取得などのマイルストーンを達成できなかった場合に、接続審査を行っているNational Grid ESOがプロジェクトを順番から除外することを可能にすることが検討されているが、このルール変更を新規申請分だけでなく既存のプロジェクトにも適用するかが焦点となっている。同レポートは、既存のプロジェクトにも適用された場合には、短期間で約12GW分の空きが発生し、実現可能性の高いプロジェクトの順番が繰り上げられることになるとしている。
