海外電気事業短信
ドイツ:研究所、気体でスペイン、液体でブラジルなどからの輸入が最安と試算
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- 2023-09-04
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
欧州最大の太陽光研究機関であるドイツのFraunhofer ISEは2023年9月4日、北アフリカなど12カ国を対象に、2030年にどの国からドイツにグリーン水素・アンモニアや合成燃料を安く輸入できるのかを分析した報告書を発表した。ドイツでは2030年までに、重工業や航空産業で数10億kWhの水素や合成燃料の需要が生じ、国内製造と輸入で賄うことになると予想されている。対象国12カ国は、グリーン水素の欧州域外での製造と欧州への輸入を推進するH2Global財団が選定した国(ウクライナ、スペイン、アルジェリア、モロッコ、チュニジア、南アフリカ、ナミビア、メキシコ、ブラジル、コロンビア、インド、豪州)で、これらの国で水素などを製造しドイツに輸入した場合の供給コストが算出された。その結果グリーン水素を気体でドイツに輸入する場合は、2030年までにドイツへのパイプラインが建設されれば、アルジェリア、チュニジア、スペインが最安で137ユーロ/MWhとなる。液体水素またはアンモニアを船舶でドイツに輸入する場合は、ブラジル、コロンビア、豪州が最安で171ユーロ/MWhとなる。供給コストの大部分は風力と太陽光の発電コストで、輸送コストは安いため、豪州はドイツへの輸送コストが最もかかるが、風力と太陽光の発電コストが安いため、液体水素などを安く輸入できる国と分析している。
