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ドイツ:連邦政府、地元の猛反対を押し切りムクラン港にFSRU導入を計画
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- 2023-05-17
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
連邦政府は2023年5月17日、ドイツ最大の島であるリューゲン島のムクラン(Mukran)港に浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU:Floating Storage and Regasification Unit)2隻を導入する計画を決定した。バルト海に浮かぶリューゲン島は高級リゾート地であり、海洋環境や観光産業への影響を懸念する地元自治体・環境団体は猛反対している。FSRU2隻のうち1隻は、ドイツ北東部ルプミン(Lubmin)で運転中の”Neptune”を移動させ使用する。同船を運用するDeutsche ReGasが、MukranにおいてもFSRU関連設備の運用者となる予定。Lubminでは”Neptune”を含めFSRU2隻の導入が計画されていたが、水深が浅く大型のLNGタンカーが着岸できないこと、港内のFSRUにLNGを輸送するシャトル船の騒音などが問題となっていた。連邦政府は2023年5月17日、MukranへのFSRU導入およびLubminとの間でのガス導管敷設を実行に移すため、「LNG迅速化法」などの改正案を閣議決定した。これに対して、環境NGOの”Deutsche Umwelthilfe”はFSRU導入を阻止するため法的措置を講じるとしている。
