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米国:テキサス州、石油・ガス掘削技術で地熱発電コストの削減が可能との報告
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- 2023-01-24
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- 北米
- 環境・再エネ
テキサス大学オースティン校のエネルギー研究所は2023年1月24日、複数の大学や国際エネルギー機関(IEA)の研究者などが協働研究して作成したテキサス州における地熱開発に関する報告書「The Future of Geothermal in Texas」を発表した。米国の石油・ガス業界は過去20年、水圧破砕技術などによりシェールオイル・ガスの開発を進めてきた。こうした既存の技術を地熱開発に利用すれば、地熱のコストを今後数年間に20~43%削減できると説明している。また、業界は地熱資源を開発する能力も高い。同州では毎年約1万5,000本の油田・ガス田を掘削しているが、仮に毎年1万5,000本の地熱用の井戸を4年間掘削すれば、現在同州で利用する石油・ガスのエネルギー量に相当する規模の地熱を供給できるという。同州には、地熱発電ベンチャーのFervo Energy社など、少なくとも12の地熱関連のベンチャー企業が本社を置いており、新技術を使った地熱開発の実証を進めている。本報告書の編集者であるJamie C. Beard氏は「地熱開発は2050年に向けて科学的なブレークスルーは必要なく、今すぐ地熱発電所を建設することもできる」とコメントしている。
