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アイルランド:2025年に石炭火力を停止し、洋上風力発電製造拠点に転換

2021-04-09
  • 欧州
  • 火力

エネルギー情報誌は2021年4月9日、アイルランドの大手電力事業者ESBが最後の石炭火力発電所を2025年に停止し、跡地を洋上風力発電の設備建設に活用、グリーン水素製造も検討すると発表したことを報じた。アイルランドで最大のMoneypoint石炭火力発電所(発電出力合計:91万5,000kW)は1985~1987年に運転を開始し、ピーク時には同国の25%の電力を供給したが、アイルランド政府は2025年までにすべての石炭火力を停止する方針を明らかにしている。ESBは政府の方針に沿って石炭火力を停止するが、Moneypoint石炭火力発電所は石炭受け入れのため水深の深い港湾を有していることから、発電所跡地を浮体式洋上風力発電の建設拠点として整備する計画で、ノルウェーの石油メジャーEquinorと共同で140万kWの洋上風力を設置する予定である。また、グリーン水素製造の拠点として運輸部門や産業部門への水素供給も検討する。アイルランドではESBの他にもEDF、Iberdrola、Shell、Totalなど多くの事業者が洋上風力発電事業を検討中である。