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EU:GHG削減負担規則の改定案、欧州議会とEU理事会が非公式合意
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- 2022-11-08
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
欧州議会とEU理事会は2022年11月8日、「GHG削減負担規則(ESR:Effort Sharing Regulation)」改定案の内容について、非公式な合意に達した。ESRは、欧州排出量取引制度(EU ETS)でカバーされない分野(農業、建物、小規模産業、運輸など)における排出量の削減目標を、EU大および加盟各国について規定する。今回の合意に基づき、これら分野におけるEU全体の目標は、2030年までに対2005年比で40%削減と規定され、また、加盟各国に対しては、人口1人当たり排出量の均等化を考慮して、同10~50%削減の範囲内でそれぞれ目標が定められる。その際、加盟各国には一定の柔軟性措置が認められ、例えば、2030年までの過程で各国に割り当てられる年間の排出割当量について、バンキングやボローイング、加盟国間の割当量の売買、森林吸収などで生じるクレジットの利用、さらに一部の加盟国についてはEU ETS排出枠の利用が、それぞれ一定の範囲内で認められる。今回のESR改定案は、2021年7月の「Fit for 55」パッケージにおいて、既存のESRの削減目標値(EU全体で対2005年比30%)を引き上げる形で欧州委員会により提案されたものであり、今後の欧州議会、EU理事会の正式な採択を経て成立する運びとなる。
