- 2022-10-26
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
エネルギー情報誌は2022年10月26日、EUがロシアから輸入したLNGが過去最高になったと報じた。EUにおけるロシアからのパイプラインガスの輸入が減少する一方で、ロシアからのLNGの輸入は同年1~9月末までに前期比50%増加したという。EUは、2021年は同年9月末までに580億m3のLNGを輸入したが、2022年は9月末までに880億m3を輸入している。そのうちロシア産は2021年約100億m3、2022年約150億m3となり同年は前年実績を50%上回っている。EUは、ロシアのパイプラインからのガス輸入の大部分を他国産ガスに代替することには成功しているが、ロシアのLNG供給からは離脱できていないことが明らかになった。EUは現在、米国とカタールから多くのLNGを輸入しているが、北極圏で開発されるロシア大手NovatekのヤマルLNGプロジェクトを含む同国からの輸入は、EUの脱ロシア政策に逆行するものであると報じられている。加えて、同年2月後半のロシア・ウクライナ危機以前はロシアからガスを輸入していなかったスペインやギリシャが、現在はロシア産LNGを輸入していることも明らかになっている。ロシアは欧州およびアジアへのLNG輸出により、LNG輸出量が過去最高水準に達しており、2022年には月平均278万tの輸出を記録。2021年の262万t、2019年の256万tを上回る推移となっている。2022年9月だけでも、EU諸国はロシアから約10億ドル相当のLNGを輸入したこととなるという。
