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欧州:2022年第3四半期の再エネPPA価格は一年前より51%上昇

2022-10-18
  • 欧州
  • 環境・再エネ

エネルギー情報誌は2022年10月18日、コンサルタントがまとめた再エネ事業を対象にしたPPA(電力売買契約)について報じ、価格が上昇していると伝えた。コンサルタントのLevelTenEnergy Incは欧米諸国の再エネPPA価格の推移を四半期ごとに公表しており、公表した資料によると欧州の2022年第3四半期は、第2四半期に比べて11.3%、前年同時期より51%上昇し、73.54ユーロ/MWh(約10.8円/kWh)となった。技術別には太陽光が68.57ユーロ/MWh(約10.1円/kWh)、風力が78.50ユーロ/MWh(約11.5円/kWh)である。価格上昇の要因として、世界各地で物価上昇が顕在化して事業コストに反映されていること、欧州の卸電力価格が上昇したためPPAで長期に安定した電力価格を求める事業者が増えていること、CO2排出量削減のため再エネ事業に対する需要が高まっている一方で、許認可手続きなどが原因となって事業が進んでいないことなどが挙げられている。現在の再エネPPAをめぐる状況について関係者は、2年前であれば一人の買い手が20の事業から選ぶことができたが、現在では一つの事業に10人の買い手がついていると表現している。