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デンマーク:コペンハーゲン2025年までの脱炭素化計画を断念

2022-08-22
  • 欧州
  • エネルギー一般・政策

2022年8月22日付の現地報道によると、デンマークの首都コペンハーゲンが2025年までの脱炭素化目標を断念することになった。2009年より、コペンハーゲンは世界初のカーボンニュートラルな首都を目指し、2025年までの脱炭素化を目標として掲げていた。しかし、アマガーリソースセンター(ARC)焼却炉がCO2回収プラント開発のための国家支援金申請を断念したことにより、当目標が実現不可能なものとなった。コペンハーゲンは既に80%のCO2を削減しているが、100%削減を達成するためにはARC焼却炉が政府の炭素回収・貯留(CCS)基金より約10億7,000万ユーロの支援を受ける必要がある。しかし、同社はデンマークのエネルギー庁が定めた支給基準となる一定の自己資本要件を満たさないため支援が受けられないとし、申請を断念した。当焼却炉は既に実証プラントを立ち上げ、焼却炉から排出される一部のCO2を回収しており、2023年にはより大きなプラントを立ち上げる予定である。当初の計画では、2025年にARC焼却炉から排出される排煙のすべてからCO2を濾過する大規模なプラントを設置する予定になっていた。今後、コペンハーゲンは2026年以降のカーボンニュートラルの実現を目指すとのことである。