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ドイツ:世界初のリサイクル可能なブレードが実際の事業で採用
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- 2022-08-02
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- 欧州
- 環境・再エネ
エネルギー情報誌は2022年8月2日、世界初となるリサイクル可能なタービンブレードがドイツの洋上風力発電事業で設置されたと報じた。洋上風力発電用のタービンで世界最大のシェアを持つSiemens Gamesaが開発したRecyclableBladesと呼ぶブレードを、RWEが北海で建設中のKaskasi洋上風力発電所(発電出力:34万2,000kW)に採用して、実証試験を行うもの。ナセルやタービンタワーなど鉄鋼を主体とする部材のリサイクルは既に確立されているが、ブレードは樹脂とグラスファイバーや他の材料を組み合わせた複合材料で製造されているため、リサイクルが大きな課題となっており、タービンメーカーは研究開発に取り組んでいる。RecyclableBladesは新しい化学構造の樹脂を採用したため、従来よりも低温の溶液で材料を分離するため、材料のリサイクルが可能となる。事業者団体の推定では、欧州で2025年までに年間2万5,000t、2030年には5万2,000tのブレードが廃棄されることになる。Kaskasi洋上風力発電所は9,000kWのタービンを38本設置して2022年末までに操業を開始する計画である。Siemens GamesaはRecyclableBladesの製造コストを明らかにしていないが、実際の事業での採用については持続可能な洋上風力発電事業の実現に向けて大きな節目となるとコメントしている。また、同社は1万4,000kW級のタービンでもRecyclableBladesを提供できるとしている。
