海外電気事業短信
欧州:2030年に欧州の浮体式事業が1,000万kWに、事業者団体が予測
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- 2022-06-02
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- エネルギー一般・政策
欧州風力事業者団体(WindEurope)は2022年6月2日、欧州で2030年に浮体式事業が1,000万kWに達する可能性があると発表した。これまで主流であった着床式事業に加えて、風況の良い地中海や大西洋など水深の深い地点で浮体式事業が検討されており、新たな市場が拡大する可能性がある。現在稼働している浮体式事業は11万3,000kWで、ノルウェーで8万8,000kWの事業が建設中であり、フランスで小規模(それぞれ約3万kW)ながら4件が2年以内に稼働する計画である。これらを合計すると33万kWになるが、その先はさらに大規模な事業が検討されている。フランスは25万kW規模の入札を2年以内に3件実施予定で、スペイン、ポルトガル、ノルウェー、ギリシャが大規模な浮体式事業の入札を計画している。さらにスコットランド(英国)では1,500万kWの浮体式事業が海域を割り当てられ、イタリアでも大規模事業の検討が進んでいる。このような動きから2030年に浮体式事業が1,000万kWに達する可能性がある。これを実現するために、WindEuropeは適切な時期に適切な政策を実施すべきとし、いつ、どの場所に立地させるか海洋の利用計画を明確にして、(着床式と区別した)浮体式事業の入札を行い、理想的には差額決済方式(CfD)により支援すべきと主張する。また、浮体構造物の製造・組み立てには港湾などの改修が必要で、政府はこのような投資を促進するためのインセンティブを付与する政策を進めるべきとしている。
