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EU:2021年の風力発電新設量は1,100万kW、2030年目標には不足
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- 2022-02-24
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- 欧州
- 環境・再エネ
欧州の風力発電事業者団体のWindEuropeは2022年2月24日、欧州における2021年の風力発電建設状況と事業開発の課題を発表した。これによるとEU加盟国内で2021年に追加された設備量は1,100万kW、英国などを含め欧州全体では1,740万kWであった。欧州全体では陸上風力が81%で、残りは洋上風力である。新設量が多かった国は英国、スウェーデン、ドイツ、トルコ、オランダの順番である。2022~2026年の導入見通しについて、WindEuropeの試算ではEU域内で1,800万kWまで増加する可能性があるが、EUが目標とする2030年の再生可能エネルギー導入比率40%の達成に必要な年間3,000万kWには達しないと指摘する。この原因として、各国が掲げる再エネ導入目標は十分野心的であるものの、許認可手続きが煩雑で事業開発のボトルネックとなっていることを挙げている。事業開発の遅れはサプライチェーン全体へも悪影響を及ぼし、一部に工場の閉鎖や解雇などが行われており、欧州の風力発電タービンメーカー5社のうち4社が2021年決算で赤字に陥っているとWindEuropeは指摘している。
