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ドイツ:系統規制庁、2035年までに最大35.5GWの電源新設が必要と指摘
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- 2025-09-03
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- エネルギー一般・政策
連邦系統規制庁(BNetzA)は2025年9月3日、2035年までの電力安定供給に関するモニタリング報告書を公表した。同庁は「エネルギー事業法」の規定に基づき、2年に1度安定供給に関する報告書を提出する義務を負っている。報告書では、2035年までに(1)エネルギー政策上の法定目標がすべて達成されることを前提とする「目標シナリオ」、(2)再エネや需要側フレキシビリティの導入が遅延する「遅延シナリオ」の2シナリオが想定されており、(1)では最大22.4GW、(2)では最大35.5GWの制御可能容量の新設が必要と指摘している。安定供給維持のためには、新たな需要側フレキシビリティ(ヒートポンプ、EV、産業負荷)と電力貯蔵の拡大、周辺国との連系線整備などが重要であるが、これらへの投資が停滞した場合は市場外のリザーブ電源の確保が不可欠であり、「目標シナリオ」でも供給力が不足する可能性があるとBNetzAは警鐘を鳴らしている。
