海外電気事業短信

豪州:送電線事業者が10年間の事業計画を公表、需給状況は大きな転換へ

2025-08-20
  • オセアニア
  • 環境・再エネ

ニューサウスウェールズ(NSW)州の送電事業者Trasgridは2025年8月19日、将来の事業計画を公表し、需要動向や電源構造は大きく転換すると発表した。データセンターから送電線接続に関する問い合わせが多数(1,000万kW相当)あり、400万kW分は申請手続きが進んでいるため、2035年には少なくともデータセンターによる需要が800万kW増加すると想定する。一方で、ルーフトップ太陽光から系統に流入する電力が急増しており、需要からこれらの流入分を差し引いた量が年々減少し、2035年には瞬間的にゼロとなると想定する。このため需要構造は極端な二極化が進む可能性がある。供給面では今後10年間で石炭火力の急速な閉鎖が進み、再エネ比率は2035年に90%に達して送電設備の増強が不可欠となる。