海外電気事業短信
米国:CAISO、山火事・熱波の影響等により緊急事態(ステージ2)を発出
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- 2021-07-13
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- 北米
- 電気事業一般・経営
2021年7月13日の現地報道等によると、米国西部は今年に入り3度目となる熱波に見舞われている。気温が各地で華氏100度(摂氏約37.8度)を超え、過去の最高気温を更新した地点も複数見られる。独立系統運用事業者であるカリフォルニアISO(CAISO)は7月8日、自主的な節電を需要家に呼びかけるフレックスアラート(Flex Alerts)を7月9日16~21時の間で発出した。フレックスアラートが開始され電力需要が減少し始めたものの、オレゴン州南部で発生した山火事Bootleg Fire(7月6日に落雷により発生)が燃え広がったことで付近に施設されていたカリフォルニア州とオレゴン州の連系線(COI:California Oregon Intertie、送電容量:約480万kW)の運用が制限(上限42万8,000kW)されたこと等により電力需給が逼迫した(CAISOは当初、ピーク時の需要を4,000万kW強、利用可能なリソースを4,600万kWと予測)。CAISOは、その後7月9日18時48分、ステージ2の緊急事態を発出した(さらにステージ3に移行した場合、CAISOは小売事業者へ輪番停電を含む負荷の強制遮断を実施する可能性を通知する)。取り得る対策により、緊急事態は、需要が落ち着いた同日21時に解除されたが、山火事や熱波の脅威が続いており、その後もフレックスアラートが7月10日16~21時、7月12日16~21時の間で発出された。CAISOは7月13日現在、気温の低下が予測されることからフレックスアラートを発出する予定はないとしている。
