- 2025-06-17
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- 欧州
- エネルギー一般・政策
スペイン環境移行省(MITECO)は2025年6月17日、イベリア半島大停電(4月28日発生)に対する正式な事故調査報告書を公開し、アーゲセン副大統領兼担当大臣がプレス発表した。これによると、今回の大停電は幾つかの原因から生じた連鎖事象が電力システムの均衡を崩し、過電圧と周波数低下により半島の電力網が停止に至ったと結論付けている。また、電圧制御能力に不足があり、一部ケースは明らかに不適切な状況で発電設備が解列したと指摘。報告書からは、グラナダ地域の発電所群(355MW)が接続されるトランスのトリップが事故の発端と読み取れ、再発防止に向けた技術的対策として、非同期設備に対しパワーエレクトロニクスによる電圧制御技術の導入を示唆している。本報告書は同国の委員会が取り纏め、閣僚理事会提出後、国家安全保障会議により承認されたもの。なお、公開は非機密版であり、内容の一部は黒塗りのままとなっている。
