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米国:ムーディーズの格下げにより米国の財政不安拡大、債務対応が急務
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- 2025-06-02
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米格付け会社ムーディーズは2025年5月16日、米国のソブリン格付けを最上位のAaaから、Aa1に1段階引き下げた。ムーディーズは米国の経済規模や金融政策は引き続き評価できるものの、2017年税制改革法(TCJA:the Tax Cuts and Jobs Act of 2017)の延長を前提とすると、今後10年間で4兆ドルの財政赤字が追加されるとし、債務利払い、社会保障など歳出の増加に対して低い歳入の伸びにより、財政の悪化が懸念されるとした。連邦議会下院予算委員会ではトランプ大統領が進めるTCJAの延長を含む大規模減税・支出法案を最終的に承認したが、財政赤字の拡大について党内外から批判の声が高まっている。米国の債務残高は既に36兆ドルに達していることから、将来的な債務負担への懸念が強まっており、8月には連邦政府の債務上限に達するとの見方も広がっている。
