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英国:政府、公営企業Great British Energy設立に向け法案提出

2024-07-25
  • 欧州
  • 環境・再エネ

エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)のエド・ミリバンド大臣は2024年7月25日、電気料金の低減を目的に国主体で再エネ導入を推進する公営企業Great British Energy(GBE)の設立に向けた法案「Great British Energy Bill」を英議会に提出した。同日付のDESNZプレスリリースによると、GBEは(1)プロジェクト開発の牽引、(2)プロジェクトへの民間との共同投資、(3)コミュニティレベルの小規模再エネ導入計画(Local Power Plan)の推進、(4)国内サプライチェーンの構築、(5)保守党政権で設立された原子力推進機関Great British Nuclearとの関係性の検討を行っていく。GBE主体で政策・規制の改革を進め、再エネの迅速な拡充を進めていく。GBEには今議会中(2024年7月から5年間)に83億ポンド(約1.6兆円)の予算を充てる。また、GBEと王室不動産・国有地管理機関クラウンエステート(CE)の提携方針も示され、これにより再エネプロジェクトは、海域のリースラウンド後にGBEからの支援出資を受けながら、速やかかつ低リスクにプロジェクトを進めることが可能になる。CEとの提携により、2030年までに20~30GW相当の洋上風力プロジェクトが海域リースの契約を得られる(ただしこの見通しは2023年11月時点でCEが示している)。なおCEに関しても、海域活用の最大化に向けた法案「Crown Estate Bill」が提出されている。